【原価計算】

【目的】
原価計算の目的は、下記の通りです。
1.総平均法に基づいて、仕入品及び製品の原価を更新します。
2.在庫品を新原価で再評価(再計算)します。

【仕様】
原価計算は外貨による仕入や販売に対して、有効な為替データ(「レート設定」に入力されたデータ)を利用し、
「事業所マスター」に有る基本通貨に変換して原価を計算します。
更に、買掛金入力で按分された各経費も原価の一部として計算します。

計算された新しい原価は、下図の品目マスター上の「原価」を書き換えます。
但し、品目マスターからは過去の原価を照会できません。
過去の原価は、原価計算メニューの「原価計算」の画面から検索してください。



※但し、上図の原価が「0」で登録されている場合は、原価計算後の結果も「0」になります。

原価計算の概念は、月毎の集計になります。
同月内に何度でも計算処理を行えますが、同月内の最後に計算した結果が当月の計算結果となります。
※注意:最後に計算した時点からの原価計算では有りません。あくまでも当月内(1日~最後に計算した日)で再計算されます。

【事前準備】
原価計算を行う前に、下記の作業を終了させて下さい。
1.当月分の入出庫(入荷、出荷)が全てシステムに反映されていること。
2.入出庫が有る品目において、品目マスターの原価が「0」になっていないこと。
3.当月分の「買掛金入力」が全て終わっていること。
4.有効な為替レートが「レート設定」の画面に登録されていること。
5.システムの在庫データが正確であること。

【操作方法】
1.原価計算メニューから「原価計算」を選択します。

2.①の日付をセットします。(デフォルトは当日になります)
   この日付はログ上に残りますが、システムで利用しているのは、年と月だけです。
3.②の計算ボタンを押します。
4.表示されるダイアログの③「OK」ボタンを押してください。

以上で原価計算は終わりです。

【確認方法】
原価計算メニューの「出入庫集計(原価)」を表示させます。

①の日付を選んで、②の検索ボタンを押してください。
日付は通常、月末日を選択することをお勧めします。

先月の在庫データに対して、今月の入出庫数量が表示されます。
③は先月の原価、④は今月新たに計算された新原価です。
(原価の計算方法は、総平均法に準じます)

※原価計算メニューの「原価計算記録」は、原価計算を行った際のログデータです。

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